【コンサルスキル】ロジカルシンキングの身につけ方

【コンサルスキル】ロジカルシンキングの身につけ方

最終更新日 2020-08-14

ロジカルシンキングはコンサルや企画系の仕事で必須で身につけるべき能力です。ここではその学び方などを紹介していきます。

本ページにて想定する読者の方
① ロジカルシンキングのイメージが付かないない方
② コンサルなどの思考法に興味がある方
③ 論理的思考の基礎を学び方を知りたい方

ロジカルシンキングは仕事の「基礎」

分かったようで分からない「ロジカルシンキング」

ロジカルシンキング、または論理的思考は仕事をする上で必須のスキルと考えています。

一方プライベートや転職・就活相談において、こんな事をたまに聞かれる事があります。

 ロジカルシンキングって良く分からないんだけど、どう身につけたら良いの? 

確かに職種や仕事により、ロジカルシンキングの重視度合いが異なるのがキャリーの実感です。

一方仕事をする上でこのロジカルシンキングは必須とされる意見もあります。特にコンサルではその意見が特に強いです。

これは何故なのでしょうか?

相手を「動かす」上でロジカルシンキングは必須

世の多くの仕事は営業しかり企画しかり、相手を「動かす」事で初めて価値が生まれます。

一方相手を動かすには「論理で納得させて」「感情で動かす」という2つの要素が両輪であると考えています。

更に加えて、仕事の性質として、

  • タスクの複雑さ
  • 金額の規模
  • 関係者の数

などが増せば増すほど、論理性の重要度もそれに比例して高くなってきます。

これはコンサルに限らず、メーカー・広告代理店・総合商社などにおける企画系の要素が強い仕事でも同様です。

その意味ではロジカルシンキングは『 必須 』で習得すべきスキルと言えるかと思います。

一方で論理性はトップクラスのレベルではなく、そこそこは「出来る」レベルであれば後天的にも十分強化は可能と考えています。

以降コンサルに興味がある方やロジカルシンキングにご興味がある方を念頭に、簡単な例を交えつつ習得の方法をご紹介していきます。

仕事で良く使うロジカルシンキングの例

「行動」に繋げるために事象を整理する

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代表的な論理的思考の一つが、マトリクスで事象を整理する事です。

例えば戸建て住宅の営業担当として売上を出すには、闇雲に動くのではなく「潜在顧客」を特定する事が重要です。

一方で「性別」×「年齢」の2軸で潜在顧客を考えたとしても、日々の営業活動には中々活かしづらいです。

そのため上記の図のように顧客の購入プロセスを参考に「購入意思」×「購入資金の調達」の2軸で潜在顧客を考える事で、より営業活動に繋がる行動を起こしやすくなります。

良く事象を整理する際に「MECE(モレなくダブりなく)」と言う通り、原則的には性別や基準値を超える/超えないなど、ゼロかイチに分けられるモノを軸に使う事が基本です。

そしてそれに加え『 行動や意思決定 』に活きる軸を使う事が、仕事で成果を出す上ではより重要となります。

なお軸の切り口を学ぶ上では、東大・ハーバード出身で日本製鐵(旧新日本製鐵)やマッキンゼー、ベインアンドカンパニーの日本支社長などを歴職した後正武さんが書いた以下の書籍がおススメです。

参考:Amazonのリンク
意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 (戦略ブレーンBOOKS)

ロジック・ツリーで論理の堅牢性を高める

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もう一つの論理的思考は、ロジックツリーでご自身の論理の堅牢性を高めていく事です。

上記がそのロジックツリーのイメージですが、縦・横の目線で論理を構築したり確認する事が大切となります。

縦目線の例
Why So?
何故その結論が導かれるのかを上から下に確認をしていく
So What?

事実から何が言えるのか下から上に確認をしていく

横目線の例
帰納法
同一対象の事実の共通点から結論を導く
演繹法

既知のルールの組み合わせから結論を導く
仮説推論

観察された情報から原因などを推測する

ロジックツリーで深掘りをする手法はある程度定型化されているため、それらを上手く活用しながら整理をする事が一番です。

従って良く「何故を5回繰り返す」と言いますが、その深掘りに際しルールやロジックがそもそも存在しないと 本末転倒 とも言えます。

なおロジックツリーを学ぶ上では、発売より30年経った現在でもコンサルタントの必読書の一つであり、マッキンゼーなどで活躍したバーバラ・ミントさんの以下の書籍がおススメです。

参考:Amazonのリンク
『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

要素分解をし「改善すべき」ポイントを明らかにする

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そしてもう一つが、要素分解をし改善ポイントを明らかにするという事です。

上記の図のように純利益額が前年比マイナス10億円減ってしまったケースを考えて見ましょう。

対策として営業部門に販売量を稼ぐよう発破をかけたり残業代を絞るなど、目につくアクションを手あたり次第取った場合、改善効果が見られない所かマイナス効果が生まれるリスクがあります。

一方で、純利益マイナス10億円という「結果」でなく『 原因 』に着目し要素分解をしていくと、実は販売量と人件費はプラスに寄与しており、根本には販売単価と材料費など販売量1単位あたりの限界利益の減少という理由が判明します。

このように原因を要素分解・因数分解をしながら辿っていく事で、本当に改善すべき点が明確になってきます。

なお要素分解を学ぶ上では、ケース面接やフェルミ推定の対策として有名ではありますが、内容も平易で例題を解きながらイメージを得る事が出来るため以下の書籍がおススメです。

参考:Amazonのリンク
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート

ロジカルシンキングを体得するにあたり

アウトプットを前提とした学習を続ける事が一番

最もロジカルシンキングの学習効果が高いのは「アウトプット」を前提とした学習です。

キャリー自身ロジカルシンキングの必要性を感じたのは、前職の金融で勤めていた際、通したい企画が社内・社外に中々通らないという「壁」があったためです。

そのため「企画書」を横に置きながら書籍を読み進め、日々の報告資料や提示資料の作成においても書籍で学んだ事を「アウトプット」する事を意識していました。

その上で、本当に会得したい書籍はノートに書き写したりしていました。

ロジカルシンキングは「アプリ」的な表層的なスキルというより『 オペレーティング・システム 』的な深層的なスキルであるため、人によっては取得に時間が掛かる面があります。

ただ上記のように「アウトプット」を前提とした学習を進める事で、体得を早める事が可能です。

是非書籍を読むだけでなく、継続的に実践の機会を持つようにしましょう。

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