【コンサル転職】最適な入社年齢を考えてみる

【コンサル転職】最適な入社年齢を考えてみる

最終更新日 2020-08-14

このページでは筆者の経験に基づき、コンサル入社に最適な年齢、また年齢別の活躍の方法を考えていきます。

本ページにて想定する読者の方
① 転職でコンサルを考えている方
② コンサルで受けるべきクラスに悩んでいる方
③ コンサル転職に挑戦する年齢に悩んでいる方

実は「入社年齢」が大切なコンサル

日本が羨む「三角形」の人口ピラミッド

外資系コンサルは所属社員の平均年齢を開示していませんが、もし知り合いの方に聞いて回ると多くの方が30代前半くらいと答えると思います。

これは高い流動性や日系企業と比し「Up or Out」な人事制度などにより、年齢別の社員ピラミッドが綺麗な三角形になっている事に起因します。

言い換えると年齢が高い方は「残っている」のではなく『 残る事ができた 』方々であり、その上で若手社員を継続的に労働市場から獲得できている証左とも言えます。

「中途半端」な年齢で入社すると苦労する

ただそんな外資系コンサルですが、30代で入社をすると苦労をするケースが多いです。

勿論ご本人の意思と能力次第で入社は十分可能です。

ただ「何をどうやるか」ではなく「何をなぜやるか」が問われる事が多いコンサルにおいては、事業会社と異なる『 仕事の筋肉 』が必要なため、その会得に苦労をする方が多いと感じています。

加えて30代の方の場合はマネージャーかその直前のクラスで入社する事が多いため、20代の方と比し「短期間」でマネージャーとして活躍できる能力の獲得が必要となります。

勿論30代で転職した方でも抜群に活躍している方もいらっしゃいます。ただ上記のリスクは十分に認識すべきと考えています。

「売れる」ベテラン人材の需要は根強い

一方で外資コンサルの場合は、門戸は広くはないですが実は40代~50代の方でも入社が可能です。

この背景はコンサルビジネスの営業形態に起因します。

例えば製造業であれ金融業であれ「規格化」された製品の販売は、20代の若手の方でも担当が可能です。

一方でコンサルティングのような個別性のある「高度なサービス」の場合、営業担当に十分な経験・役職がないと大手企業から受注を獲得する事は困難です。

その意味では深い業界知識と広い人脈を有す人材、言い換えると高度なサービスを『 売れる人材 』のニーズは各ファームとも根強いです。

コンサル入社の典型的な注意点(年齢別)

遅くても20代後半までには入社したい

コンサルへの転職に際して、以下のように考える方も多いかと思います。

 先ずは今の仕事で十分に経験を積んでコンサルを受けてみよう! 

ただ入社後は、コンサルタントとして求められる思考力・分析力・資料作成力・ファシリ力などを早期にキャッチアップする必要があります。

また他の仕事も同様ですが、コンサルという仕事が向いている・向いていないという「適性」も残念ながら存在します。

その意味では入社年齢が低い場合、

  • キャッチアップの猶予期間
  • キャリアの軌道変更の猶予

というメリットがあるため、可能であれば若いうちに入社した方が良いと考えています。

加えて実際問題として、採用面接での見られ方にも影響があります。

キャリーは中途採用面接を担当していますが、20代と30代の候補者がいた場合、後者の方が『 即戦力か否か 』の厳しい視線で見てしまいます。

またファームによっては1~2年以上の間隔を空ければ選考の再挑戦を認めているので、個人的には早期から挑戦しないのは勿体ないと考えています。

やはりここまで述べたように入社選考・入社後を勘案すると、20代のうちに挑戦する事がベターと考えています。

30代のマネージャー未経験入社は避けるべき

ただ、30代でコンサルに転職する方も一定数いらっしゃいます。

中には現職の年収が1千万円を超える方も増えてくるため、ファームと応募職種によってはコンサル未経験であってもマネージャー採用を打診される事があります。

また他ファームでマネージャー未経験であったとしても、転職時にマネージャーとして入社を打診される事もあります。

ただこれはキャリー自身の経験や、同僚や友人の話を両方照らし合わせても、それは『 やめた方が良い 』と考えています。

この理由ですがマネージャー未経験で入社した場合、直接的な表現をしてしまうと、

  • 部下が死ぬ
  • プロジェクトが死ぬ
  • そして自分自身が死ぬ

リスクが各段に高くなるためです。

マネージャーはプロジェクトの品質管理、クライアントの期待値コントロール、配下のメンバーの育成指導など、求められるロールが多岐に亘るため、マネージャー未経験者の負荷やプレッシャーは相当高いです。

ましてやその役割を転職後すぐに発揮する必要があるため、ご自身への評価に対するリスクも高くなります。

そのため少なくともマネージャーの『 一歩手前 』のクラスで入社する事を個人的にはおススメします。

場合によって現職より年収は下がるかもしれませんが、外資系コンサルは毎年基本給は数%ずつ上がり、昇進する場合は更に数十%単位で上がるため、長期的に見ると後で回収は十分可能です。

また年収も大切ですが、個人的には転職後に実績を出した上で内部昇進でマネージャーになった方が部下にとっても、何よりご本人の『 転職先での自信 』を持つ上でもベターであると考えています。

相当な自信とストレス耐性がない場合は、過度なリスクは避けた方が無難でるとキャリーは考えています。

40代以上はSM以上で入社が出来るかが鍵

意外に思われるかもしれませんが、40代や50代でコンサルに転職される方も少数ながら存在します。

イメージとして現職の年収が1千万円を十分超えており、役職も課長以上である事が最低限の要件です。

ただキャリーがこれまで見てきた範囲では、特に事業会社から転職をされる場合は『 シニアマネージャー以上 』で入社できるかが重要と考えています。

これは年収の問題というより、要求されるロールの違いに起因しています。

マネージャーの場合
イメージとしてデリバリー7割 / セールス3割
シニアマネージャーの場合

イメージとしてセールス7割 / デリバリー3割

言い換えるとこのロールの違いにより、シニマネで入社ができればプロジェクトのデリバリーはある程度マネージャー陣に任せ、自身はセールスやナレッジの共有に注力するという『 全体最適な分業 』を図る選択肢が取り得るか否かの違いに起因しています。

逆にマネージャーで入社すると、プロジェクトのデリバリーが先ず要求されるため、コンサル経験が不足している場合は「相当」な困難に直面する事が多い印象です。

従って40代以上の方で、ある業界や専門領域に精通しつつ顔も利く場合は、先ずはシニマネ以上の入社を狙う事がベターと考えています。

「餅は餅屋」と良く言いますが、キャリーの周りのシニマネ転職の方々を見てもご自身の業界経験や人脈をフルに活用しつつ、コンサル経験の長い部下に自然な形で頼る事が出来る方が、コンサルにおいても活躍が出来ている印象です。

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