最終更新日 2020-08-14

人口減が進む日本において生き残るにはスキル向上は必須。ここではビジネススキルを高めるサービス・書籍を紹介していきます。
② 自分の付加価値を高めたい方
③ 総合的にビジネス力を鍛えたい方
目次
勉強をしない日本の社会人
アジアの中でもダントツに低い学習姿勢

(出典) パーソル総合研究所
(URL) https://rc.persol-group.co.jp/research/activity/data/apac_2019.html
上記はパーソル研究所のAPAC就業実態・成長意識調査(2019年)より抜粋・加工した、社会人の学習・自己啓発の参加状況の国際比較です。
ご覧の通り、日本では何もしていないと答えた人が『 46.3% 』もおり、他のアジア諸国と比べてダントツで高いです。
振り返ると高度経済成長化にあった日本では、欧米の先進技術や経営スタイルを貪欲に学び経済基盤を強化する事で、過去何十年にも亘り名目GDP世界2位の座を確保してきました。
ただ2010年頃中国に名目GDP世界2位の座を明け渡した事を筆頭に、バブル崩壊後の30年間に亘り日本の経済的地位は低下してきています。
加えて物価を勘案した購買力平価GDPでは、IMFの統計上は日本はインドにも抜かれ2019年度時点で第4位となっています。
言い換えると、もはや日本は世界のトップ層とは言えないという事です。
付加価値は自分で高めるもの
日本国は2008年をピークに人口が減少し始めています。そのような労働人口不足に対し外国人労働者の受け入れという選択肢は勿論ありますが、企業によってはテクノロジーを背景とした省人化も極めて有力な選択肢です。
そのような環境下で今後何十年も生きていくには、自分の付加価値を高めていくしか方法はありません。
従ってこのページではビジネスや会計など、社会人に必須と言える分野を学ぶ上でおススメの書籍やサービスをご紹介していきたいと思います。
(参考) 関係ページ
『高い年収が欲しい場合英語は必須というお話』
『コンサルタントに必要な知識のまとめ』
その① ビジネススキル・知識
グロービス学び放題

公式サイト: https://hodai.globis.co.jp/
ご存じの方も多いグロービスのサービスである【グロービス学び放題】をご紹介します。
本サービスで学べる分野は財務・会計、戦略・マーケ、デジタル、英語からロジカルシンキングまで多岐に亘っており、収録動画も約2500本以上あります。
動画の質もかなり高く、料金体系も半年コース/年間コースと2種類ありますが、それぞれ月1,000円台後半と利用しやすい価格帯となっています。
これまでキャリーが仕事上お会いした経営層の方は、ご自身の専門分野は持ちつつ、それ以外の分野でも「語れる」方がほとんどです。
良くビジネスにおいては「スペシャリスト」か「ゼネラリスト」のどちらを目指した方が良いかの二元論で語られる事がありますが、究極的には本当に活躍をしたいのであればその『 両方 』を追い求める事が不可欠です。
本サービスにつき現在では10日間の無料体験が用意されているため、まずは使ってみて効果を実感してみてはいかがでしょうか。
Udemy

公式サイト: https://www.udemy.com/ja/
アメリカ発の世界最大級のオンライン学習プラットフォームである『Udemy』をご紹介します。
本サービスはベネッセによる出資など、近年日本でも徐々に認知度が上がってきていますが、その特徴は何といっても『 ロングテール 』なコースの幅。
例を挙げると財務モデリング、企業価値算定、ChainerとPythonを使った機械学習など、市販の書籍では出回ってないニッチ&高度なコンテンツが豊富にあり、現在では10万を超えるコースがあります。
キャリーの周りを見ると、本サービスは外資コンサルやTech系企業といった専門性が求められる仕事の方に人気の印象です。
またこのサービスは登録自体は無料で、学びたいコンテンツを利用して初めて料金が発生するため柔軟な活用が可能です。
実践的、専門的な事を学びたい方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
その② 会計知識
すっきり分かる 日商簿記2級

出版社サイト: https://bookstore.tac-school.co.jp/book/detail/08592/
まず会計の学習として『スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 第12版 テキスト&問題集』をご紹介します。
アカウンティング(会計)とファイナンス(財務)の違いの1つは、扱う対象が過去か未来かという点です。その中でも過去を取り扱う「会計」は財務の基礎にも繋がる分野と言えます。
簿記2級の学習を通じて財務諸表を『 ボトムアップ 』で理解出来ますし、近年は大企業勤務の方に馴染みが深い連結会計分野も出題されるため、取得した方が良い資格の1つとキャリーは考えています。
本テキストは会計に馴染みのない方にもイラストを交え分かり易く記載しており、11年連続売上No1という実績に違わない内容です。
またここでご紹介をしたのは商業簿記ですが、同シリーズで工業簿記もあり、こちらも同様に分かり易い内容に仕上がっています。
簿記をこれから勉強する方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
財務三表一体理解法

出版社サイト: https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=8114
会計の理解のため『【増補改訂】 財務3表一体理解法 (朝日新書)』をご紹介します。
本書は会計士など財務/会計の「専門家ではない」國貞先生が、ご自身が工夫・苦労をしながら会計を理解していったご経験から、財務三表全体を分かりやすく理解していく方法を示した名著です。
そのため簿記や会計を学んだ事がない人でも分かり易いですし、逆に簿記を学び仕訳→Trial Balance(試算表)→損益計算書などを作る「ボトムアップ」の流れを理解した人にとっては『 トップダウン 』の見方を習得ができます。
会計をバランスよく理解したい方は簿記の勉強に加え、本書を手に取る事をおススメいたします。
その③ 統計知識
統計の時間 -BellCurve

公式HP: https://bellcurve.jp/statistics/course/
統計は金融・マーケ・メーカーなど業態を問わず、様々な場面で活用されています。
そのため社会人にとって一定の統計の素養は必須であり、その意味でも統計検定2級は取っておいた方が良いとキャリーは考えています。
統計検定の学習にあたっては参考書を購入しても良いですが、2級レベルであればBell Curve社の『統計の時間』というサイトから学習するのが一番と考えています。
その理由ですが、同サイトは無料ながら試験範囲は網羅されておりますし、内容も丁寧ですので順を追っていけば統計の基礎は十分学べるためです。
加えて過去の統計検定試験の解説も掲載されているので、参考書を何冊も購入するより遥かに『 コスパ 』に優れている事ももう1つの理由です。
キャリー自身試験対策上は統計検定の過去問を買った以外は、同サイトで学習を進めただけです。
統計検定を受けようとしている方は、先ずは同サイトを訪問してみて下さい。
統計検定2級 公式問題集

出版社 HP: https://www.toukei-kentei.jp/info/books/
そして試験対策として『日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2017〜2019年]』をご紹介します。
収録されているのは、その年の6月/11月に実際に出題された統計検定2級の試験問題ですので、本番のレベルを把握するのには十分です。
若干解説が不足している部分もありますが、それは上記でご紹介した「統計の時間」のサイトとの『 併用 』で十分クリアは可能です。
基本的にこのレベルの資格試験は1つの問題集を何回も解き、問われている内容や公式が分からないものを無くすというのが正攻法です。
そのため対策上は手を広げ過ぎず、先ず本書1冊購入する事をおススメいたします。