【業界研究】総合コンサルの年収について(最新版)

【業界研究】総合コンサルの年収について(最新版)

最終更新日 2021-01-25

デロイト、アクセンチュア、PwC、アビームの最新版の年収につき、先ずはビジネスコンサルタント職編をご紹介します。

本ページにて想定する読者の方
① 総合コンサルへの新卒入社の興味がある方
② 総合コンサルへの転職に興味がある方
③ 各コンサルのクラス・年次別の年収目安を知りたい方

割引をして見るべき転職サイトの情報

転職サイトの年収情報には注意点がある

近年は転職クチコミサイトが多く登場し、興味のある年収や社風を知る上での重要な手段の1つとなっています。

中でも人気のある総合コンサルの情報も多く登録されている事から、それだけでも無料登録をしてみる価値はあります。

ただ転職クチコミサイトにて総合コンサルを調べてみると、

 あれ?この平均年収は人から聞いていた金額とは違う…何でだろう? 

と感じた事は1回ではないと思います。

これにはデータ集計上の問題が起因しています。

集計時期の問題
多くのサイトでは平均年収を出しておりますが、この金額は全期間のデータを元に算出されています。

言い換えると給与制度改定があった会社の場合、その前後を勘案せず計算をしているため、現時点の年収水準と比べて増減が出てしまう事があります。

集計職種の問題
総合職・一般職、或いはコンサル職とエンジニア職では年収水準は異なるのは周知の通りです。

ただ転職サイトの平均年収では職種の相違を勘案せずまとめて計算をしているため、ご自身が興味のある職種の年収を知る上では粒度が粗いケースが多くあります。

従って転職クチコミサイトを見る際は、上記に代表される点に注意した上で参照をする必要があります。

最新の情報&最適な粒度での情報収集が重要

総合コンサルは日系企業と比すと組織変更や人事制度改定が多い組織です。

また総合コンサルには戦略部門、ビジネスコンサル部門、IT部門、エンジニア部門など多岐な職種があります。

そのためご自身が興味のある職種の年収を把握する上では、

  • なるべく最新の情報を得る
  • 職種自体の年収を調べる

など最新の情報の収集、また全体平均など粗い粒度でなく自分が興味がある職種の情報を得るよう留意する事が大切です。

このページでは上記に鑑み、人気のある総合コンサルのデロイト、アクセンチュア、PwC、ABeamにつき、ビジネスコンサルタント職に絞った年収の目安をご紹介したいと思います。

総合ファームの年収水準の全体感

各社のビジネスコンサルの年収レンジのイメージ

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上記の表は総合コンサル4社のビジネスコンサル部門(除く戦略部門・エンジニア部門)の年次・クラス別の年収イメージです。

作成にあたっては、総合コンサルのビジネスコンサルタント職に現在進行形で勤める同僚や友人(N=9名/クラスはSM=1名、M=4名、M未満=4名)、また登録日が2020/3以降の転職クチコミサイトを参考にしました。

留意点としてはファームにより評価連動のボーナスの割合が高い事や、残業代の支給に関する差がファーム間である事などから、全ての要素を勘案し年収レンジを出す事は難しいという点です。

また新卒や中途でも水準の差が出ることもあり、平均年収という概念で見る事が難しい面もあります。

そのためあくまで参考レベルでご覧をいただきたいと思いますが、標準的な『 レンジの目安 』を知る上では有用な内容かと考えています。

以降で各社の特徴を見ていきます。

DTCのビジコンの年収や福利厚生

総合コンサルの中ではトップの年収水準

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DTCは総合ファームの中ではビジネスコンサルタント職の給与水準では、最も高いレベルにある事が特徴です。

背景としては他の総合ファームと比較し、単価が期待できるIT以外の案件の比率が高いためと思われます。

クラスもマネージャー未満ではアナリスト・コンサルタント・シニアコンサルタントと3クラスに分かれており、シニアコンサルタント職の後半では年収は『 1千万円 』を超えてきます。

またマネージャーの後半には1.5千万円、シニマネになると2千万円の年収が見えてきます。

なおマネージャー未満の残業代については裁量労働制のため、原則残業代という概念は存在しません。

昇給は年1回、ボーナスは年2回支給で、ボーナスは定期支給部分とインセンティブ部分に分かれており、基本給とボーナスの割合は標準的には7:3か6:4と、ボーナスが占める割合が高いです。

一方で昇進スピードはアクセンチュアと比べると若干遅い事から、それらを踏まえ総合的に待遇を判断する必要はあります。

DTCの福利厚生制度について

DTCは一般的な日系企業と比べると福利厚生は厚くはありません。

特徴としてトーマツグループの企業内保育園が利用できる一方、住宅・家賃手当制度が存在しない事です。

ただそれを差し引いても年収水準は高いので、特段大きなデメリットはありません。

諸手当
出張日当、通勤手当

福利厚生制度
トーマツ企業内保育園、各種社会保険完備、企業年金基金、退職金制度、総合福祉団体定期保険、財形貯蓄制度、定期健康診断、保養施設利用補助、カフェテリアプラン

出典:デロイト・トーマツコンサルティング合同会社HP
https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/recruit/detail/r3.html

アクセンチュアのビジコンの年収や福利厚生

総合コンサル内では平均的な年収水準

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今や従業員が1万人を超えたアクセンチュアですが、ビジネスコンサル職の年収は総合コンサルの中では平均的水準です。

年収はコンサルタントの後半で1千万円を超える人も現れ、マネージャーに昇進をするとほぼ確実に1千万円を超えます。

またマネージャーになると上限の目安は1.5千万円、シニアマネージャーになると後半では2千万円が見えてきます。

なおマネージャー未満は残業代をつける事は可能ですが、月最大45h未満と制限があります。

昇給は年1回、ボーナスは年1回支給で、基本給とボーナスの割合は標準的には9:1か8:2程度と、デロイトとは異なり『 基本給 』が年収のかなりを占めている事が特徴です。

昇進スピードは総合コンサルの中でも早い部類ですが、一方でUp or Outな社風があるためそれなりに競争は厳しいと言えるかもしれません。

アクセンチュアの福利厚生制度について

手当としてはマネージャー未満のクラスには住宅手当が支給され、加えて時間外や深夜勤務の手当がHP上も明示されています。

またアクセンチュア・ジャパンは本国出資の日本法人であるため、親会社の株式の購入プラン(15%の会社補助)が存在する事が特徴です。

諸手当
時間外勤務手当、深夜勤務手当、出張手当、住宅手当、交通費支給

福利厚生
確定拠出年金制度(401k)、従業員株式購入プラン、長期収入所得補償(LTD)、法人会員及び契約施設・ホテル等の割引特典、ポイント・割引サービス、健康サポート(健康診断や社外カウンセラーなど)

出典:https://www.accenture.com/jp-ja/careers/local/benefits

PwCコンサルのビジコンの年収や福利厚生

総合コンサル内では中位の水準

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PwCコンサルティングの年収は、DTCよりは若干劣るものの、総合コンサル内の水準としては平均レベルで、アクセンチュアと同程度です。

年収はシニアアソシエイトの後半で1千万円を達成する人もおり、マネージャーに昇進をするとほぼ確実1千万円を超えてきます。

またマネージャーになると上限の目安は1.5千万円、シニアマネージャーになると2千万円が見えてきます。

なおマネージャー未満はみなし残業代が50h/月が月給に含まれています。

昇給は年1回、ボーナスは年1回支給で、ボーナスは定期支給部分とインセンティブ部分に分かれており、基本給とボーナスの割合は標準的には7:3か6:4程度と『 デロイトに近い 』イメージです。

昇進スピードは総合コンサルの中では、アクセンチュアよりは遅くデロイトと同程度のイメージです。

PwCコンサルティングの福利厚生制度について

諸手当についてはアクセンチュア同様、時間外手当が明記されている一方、住宅手当はありません。

また福利厚生として資格取得支援制度が明記されている事も特徴です。

諸手当
時間外手当、通勤手当、出張手当等

福利厚生
各種社会保険加入(健康保険、厚生年金、公認会計士企業年金基金、雇用保険、労災保険等)、確定拠出年金制度、慶弔見舞金、団体生命保険、資格取得支援制度、契約施設・ホテル・スポーツクラブ等割引利用、各種クラブ活動(PwC Funs)、カウンセリング制度等

出典:https://www.pwc.com/jp/ja/careers/new-graduate-cd/recruiting-info.html

ABeamのビジコンの年収や福利厚生について

僅かながら他の総合コンサルには劣る

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ABeamコンサルティングの年収は、他の総合コンサルとは若干年収が劣ります(それでも他業種に比べると十分高いですが)

クラスもマネージャー未満ではアナリスト・コンサルタント・シニアコンサルタントと3クラスに分かれており、残業代は基本的には出ますが、40時間以内に抑える方針の運用のようです。

ABeamではマネージャーに昇進をするとほぼ確実1千万円を超え、1.5千万円を恒常的に超えてくるのはシニマネ以上、年収2千万円はプリンシパルになって見えて来るイメージです。

また昇給は年1回、ボーナスは年2回支給となっております。

なお近年ボーナスのベースファンドの半分が月給に配分されたとの事で、基本給とボーナスの割合は標準的には8:2か7:3と『 デロイト&PwCとアクセンチュアの間 』イメージです。

なお現在はNEC傘下ではありますが、年功序列ではなく実力主義的に昇進が決まっていくとの事です。

ABeamコンサルの福利厚生について

ABeamの手当について残業代は明記されております。一方住宅手当はありません。

また福利厚生として特徴的であるのが出産祝い金で、これは他のファームにはない特徴と言えます。

また資格取得支援制度も設けている事も特徴です。

諸手当
通勤手当、時間外勤務手当、休日勤務手当

福利厚生
各種社会保険完備、財形貯蓄制度、団体生命保険、退職金制度、健康保険組合カフェテリアプラン、ワークライフバランス支援制度(育児支援、介護支援)、出産祝い金(第3子以降100万円)、資格取得支援制度、リラクゼーションルーム など

出典:https://www.abeam.com/jp/career/mid-career/recruit/

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