最終更新日 2020-10-31

本ページでは最新情報に基づき、戦略系コンサルや総合系コンサルの戦略部門の年収水準をご紹介します。
② 戦略、総合の戦略コンサル職の給与水準を知りたい方
③ 各ファームのキャリアパスを知りたい方
目次
気になる戦コンのお給料事情
同じクラスでもMBBと総合系だと数百万円の差も
マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、ベインといった有名な戦略コンサル(いわゆるMBB)のお給料事情が気になる方は多いと思います。
これら最高峰のコンサルの給与水準は相当高く、デロイトやPwC、アクセンチュアといった総合コンサルのビジネスコンサル職と比しても差が顕著です。
具体例を挙げると、
- MBBのマネージャー = 総合系のシニマネ
- MBBのコンサルタント = 総合系のマネージャー
など、役職1つ分以上の差が両者間に存在するイメージです。
そのため同じマネージャー職でも、場合によってはMBBと総合コンサルのビジコンのマネージャーとは年収で500万円以上の差があるケースもあります。
総合コンサルの戦略部門の年収はMBBの7割のイメージ
一方で、総合コンサルの中に戦略コンサル部門を有している事が多いです。
また内部的に戦略コンサル部門の給与テーブル(更にはブランド)を他の部門と分けている総合コンサルも多いです。
同じクラス(役職)の比較の場合、MBBの年収を基準にすると総合コンサルの戦略部門の年収の差は『 7割前後 』が大体の目安です。
勿論インセンティブや評価ボーナスの額が大きいファームもあり、またクラスの区切りもファーム其々であるため一概に言えません。
ただ、おおよそそれ位の割合であると感覚的に理解いただければ良いかと思います。
戦略コンサル職の年収の比較
戦略ファーム、総合ファーム各社の年収比較のイメージ

上記の表は戦略ファーム、総合ファームの戦略部門の年収比較で、代表的な6社をピックアップしています。
作成にあたっては、上記ファームに所属中&所属歴ありの友人からのヒアリング、また登録日が2020/3以降の転職クチコミサイトを参考にしました。
なおクラス(役職)の区切り方がファームによって異なる事や、インセンティブボーナスの考えや額も各社様々なので、年収を精緻に比較する事はかなり困難です。
そのため、あくまで目安を知る感覚でご覧いただけると幸いです。
マッキンゼーの年収やキャリアパス

マッキンゼーの戦略コンサルのキャリアパスとして、新卒入社の場合は「ビジネスアナリスト」、MBA卒や第二新卒の場合は「ジュニアアソシエイト」から始まります。
次に「アソシエイト」という役職がありますが、これは20代後半~30代前半の転職組や、新卒・第二新卒での入社後3年目あたりの方が就く役職です。なお年収は1,200万円を超えてきますが、このアソシエイトに昇進できるか否かが新卒・第二新卒入社の方々の1つの『 分水嶺 』となっています。
その後「エンゲージメント・マネージャー」に昇進が出来た場合、年収は2,000万円の大台を超えてくる一方、年収に占める評価ボーナスの割合も高くなる事から年収の個体差が大きくなります。なおこのマネージャー職に辿り続ける人材はかなり希少です。
そして経営層として「アソシエイト・プリンシパル」、更には「プリンシパル」、「パートナー」と役職が上がっていきますが、特にパートナーともなると年収は1億円を超えて異次元の領域に突入してきます。
BCGの年収やキャリアパス

BCGの戦略コンサルのキャリアパスとして、新卒入社や第二新卒の場合は「アソシエイエイト」という役職から始まります。
次の「コンサルタント」は転職組や、新卒・第二新卒での入社後3年目程度の方就くイメージで、年収は1,000万円を超えてきます。なお近年の『 陣容拡大方針 』に伴い、近年は総合コンサルのマネージャーの方がこのクラスで採用される事も増えてきます。
その後「プロジェクト・リーダー」(マネージャーに該当)に昇進が出来た場合、年収は2,000万円の大台を超えてきます。ただ年収に占める評価ボーナスの割合も高い一方、ベース給はコンサルタント職時代から大きくは変わらないため、個体差はかなり大きくなっていきます。
そして経営層として「プリンシパル」、「パートナー」、「マネージング・ディレクター & パートナー」と役職が上がって行き、パートナークラスになると年収が1億円を超える人も出てきます。
ベインの年収やキャリアパス

ベインの戦略コンサルのキャリアパスとして、新卒入社や第二新卒の場合は「アソシエイエイトコンサルタント」という役職から始まります。
次の「コンサルタント」は転職組や、新卒・第二新卒での入社後3年目程度の方就くイメージで、このタイミングで年収は1,000万円を超え、場合によっては1,500万円を超えてきます。
その後「マネージャー」に昇進が出来た場合、年収は2,000万円の大台を超えてきます。なお同職を「ケースチームリーダー」と呼ぶ場合もありますが(ベインのHP上はマネージャーと標記)、基本的に同じ役職と読み替えて良いです。
その後、マッキンゼーやBCGと異なり中間管理職として『 シニアマネージャー 』(ベインのHP上に標記あり)が用意されており、このレベルになると2,500万円を超えてきます。
そして経営層として「アソシエイトパートナー」、「パートナー」と役職が上がって行き、マッキンゼーとBCG同様パートナークラスとなると年収1億円を超えてくる人も出てきます。
Strategy &(PwC)の年収とキャリアパス

戦略ファームであったブーズ・アンド・カンパニーをPwCが経営統合をして発足したStrategy &は、PwCと別ブランドで展開している事ど同様、給与も別テーブルを用意しています。
Strategy &の戦略コンサルのキャリアパスとして、新卒入社や第二新卒の場合は「アソシエイエイト」という役職から始まります。
次の「シニアアソシエイト」は転職組や新卒・第二新卒から3、4年目位の方が就くイメージで、このタイミングで年収1,000万円を超える人が出てきます。
その後「マネージャー」に昇進が出来た場合年収は2,000万円近くまで上がりますが、2,000万円を超える事は稀です。
そして「シニアマネージャー」に昇進すると『 年収2,000万円 』を十分超える水準まで上がります。
なお経営層として「ディレクター」、「パートナー」と役職が上がって行きます。なお年収が億を超える方もいますが、MBBと比べるとその人数は少ないようです。
アクセンチュア(戦略)の年収とキャリアパス

アクセンチュアの戦略部門は、2020年の組織変更で戦略コンサル部門とビジネスコンサル部門が統合して発足した「Strategy & Consulting」部門になって以降も、給与テーブルは別体系が維持されています。
アクセンチュアの戦略コンサルタントのキャリアパスとして、新卒入社や第二新卒の場合は「アナリスト」という役職から始まります。
次の「コンサルタント」は転職組や新卒・第二新卒から3、4年くらいの方が就くイメージで、このタイミングで早い人は年収1,000万円を超えてきます。
その後「マネージャー」に昇進が出来た場合年収は初年度で1,400万円程度、後半には2,000万円近くまで上がります。一方Strategy &同様2,000万円を超える事は稀です。
そして「シニアマネージャー」に昇進すると『 年収2,000万円 』を十分超える水準まで上がります。
以降は経営層として「マネージングダイレクター」と役職が上がって行き、年収は数千万円、数はMBBよりは少ないですが億単位の年収を得る人が出てきます。
デロイト(戦略)の年収とキャリアパス

デロイトは戦略ファームであったモニターグループを買収するなど、他の総合ファーム同様戦略部門の強化を図っています。
一方でコンピテンシーサービスとして従来より戦略部門を有していた事から「Strategy&」と異なり別ブランド色は強くなく『 デロイト内の他部門 』の年収水準に若干上乗せされたイメージです。
デロイトの戦略コンサルのキャリアパスとして、新卒入社や第二新卒の場合は「アナリスト」という役職から始まります。
次の「コンサルタント」は20代後半くらいの転職組や新卒・第二新卒から数年経った方が就くイメージで、その次のクラスの「シニアコンサルタント」より年収は1,000万円を超えてきます。
その後「マネージャー」に昇進が出来た場合年収は2,000万円近くまで上がり、更に「シニアマネージャー」に昇進すると年収2,000万円を十分超える水準まで上がります。
そして経営層として「ディレクター」、「パートナー」と役職が上がって行き、年収は数千万円になります。
なお年収が億を超える方もいますが、他の総合系ファームと同様、MBBと比べるとその人数は少ないようです。
・関連ページ
『コンサルタントに必要な知識のまとめ(最新版)』
『戦略コンサル・総合コンサルの特徴』
『ケース面接対策の前にすべきは流れの理解というお話』
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『総合コンサルの年収について(最新版)』